ケアレスミスが多い人の盲点と対処法

こんにちは。
長町の自習室『ながスタ』です。

テストや模試で
「どうしてこんなミスをしてしまったのかわからない」
「普段は解けるのに、テストだと解けない・・・」
こんな経験することありますよね。

分かるのに間違えてしまう不甲斐なさを感じてしまったり・・・。
ミスだから次こそは間違えないという気持ちで心を新たにするものの、何も対策しなければそれ、また同じ間違いをしちゃいますよ。

ということで、ミスをケアレスミスとして片付けてしまうのは簡単ですが、真摯に受け止めて次間違えないための対策を考えていきましょう。

勉強における、ケアレスミスとは?

まずは、ケアレスミスについて改めておさらい。

ケアレスミスとは、不注意で生じる間違いのことを言います。

そんなことはすでに知ってますよね。
でも、普段定期テストや模試で「ミスしてしまった」と感じているミスは本当にケアレスミスだと言えますか?
ケアレスミスかどうか怪しいものもあるのではないですか?

実はそれはケアレスミスではない?

自分ではケアレスミスだと思っているものは、実はケアレスミスではない可能性もあります。
例えば、数学での計算ミス。

計算ミス
計算ミスと一言で片付けてしまえば、ケアレスミスのように思ってしまいます。
しかし、よく同じような計算ミスしていませんか?
分数の計算を間違えがちとか。
同じ現象が起こるのはたいてい、自分に原因があるからです。
分数の計算をミスしてしまうのは単純に、分数の理解レベルが不十分だからではないでしょうか。
定期テストでそこそこ点数を取れる人にもよく見かけられます。

 

文章問題になると計算ミスをしてしまうパターンもあります。
原因はいろいろ。

  • 文章を読むことに頭のメモリを使いすぎているケース。
  • 回答用紙の隙間に計算を細かく書きすぎて、誤った計算をしてしまっているケース。
  • そもそも文章を理解できていないケース。

結果として計算ミスとして片付けてしまっているかもしれませんが、決して注意力不足が原因ではないかもしれません。
単純に演習不足の可能性もあります。

 

ではなぜミスではないのに、ミスとして片付けてしまうのか。
それは、その方が気持ち的に“楽”だからです。
テストや模試で、たまたまその時は間違えてしまっただけだから、次は同じ間違いは繰り返さないだろうと。
自分の実力を出し切れていなかったから、次は点数が上がるだろうと。

こう考えれば、楽ですよね。
何もしないで次は解けると錯覚できますから。

しかし、実際はテストでの結果が実力を真に表しているのかもしれません。
そう考えて、自身の間違いを真摯に受け止めて、次への対策を実行していった方が現実的かつ着実に実力を上乗せできます。

ケアレスミスの境界線

では、自分の間違いは単純に理解不足なのか、はたまたケアレスミスなのかをどう判断すれば良いか。

正直な話、ケースバイケースで、ケアレスミスかどうかはその時に依りますが、いくつか自分ならこう判断するというものを挙げてみました。

[数学] 角度の計算 210° – 90° を130° と答えてしまう。 → ケアレスミス
[数学] 確率の問題 C とPとを使い間違えてしまう → 理解不足
[英語] 過去形と過去分詞形を使い間違える → 理解不足
[英語] 動詞の過去形にed をつけるべきところ、dだけにしてしまう。 → 学習時期によっては理解不足。受験生ならケアレスミスレベル
[英語] most と mustを書き間違える → ケアレスミス

 

あくまで個人での判断なので、参考程度に。
時と場合によって異なります。
改めて、自分の間違いを、ミスじゃないかもしれないと思い問い直してみると、盲点となっている弱点を見つけることができるかもしれません。

ケアレスミスの防止対策

では実際問題、ケアレスミスについてどのように対処していけばよいのか、いくつか紹介していきます。

“過剰学習”のすすめ

「それってケアレスミスじゃなくて、単純に理解不足・演習不足じゃないの?」という間違いが多い場合は、“過剰学習”という勉強方法をおすすめします。
名前の通りですが、「この問題はマスターした!」という状態からまたさらに演習を繰り返す勉強方法です。

この勉強方法のイメージとしては、空手の型稽古。
何度もなんども繰り返し同じ型稽古を繰り返すことで、その型を確固たるものとして習得することを目指します。
こういった武道の精神が、過剰学習には必要です。

 

この勉強方法のメリットは、「前やったことあるけど、細かいところが思い出せない・・・。」というような場面を確実に減らします。
ポイントは「もうこの問題は大丈夫!」というような状態からさらに繰り返し演習することです!同じ問題集を4回も5回も解くイメージです。

飲酒状態でテストを受けているのと同じ。7時間は寝るべし

本当のケアレスミス、つまり注意力が散漫になっていることで生じてしまったミスへの対処法。まずは、睡眠の質をあげることです。
睡眠不足は、人間の注意力を著しく低下させます。

ある注意力テストの結果では、18時間連続で起きている状態は、お酒を飲んでほろ酔い状態になっているのと同じくらいの注意力だという結果が出ています。
つまり、6時間以下の睡眠時間でテストを迎えると、飲酒した状態でテストを受けるのと同じというわけです。
これではケアレスミスが連発してしまっても仕方がないです。
参照:一般社団法人 日本看護学校協議会共済会 第8回 睡眠の基礎知識〜その7(https://www.e-kango.net/selfcare/aroma/sleep/vol8.html

睡眠は一般的に7時間は必要と言われています。
テスト前日に焦って睡眠時間が少なくなってしまうことが多い方は、計画を見直して、睡眠時間を確保できるような学習ペースを実行しなければいけません。
そうでない限り、またケアレスミスをしてしまう可能性大です。

見直し?いや、解き直し

テストの見直しと言われると、どのような作業を思い浮かべますか?
意外と人によって違うのではないでしょうか。

・回答用紙を眺める
・問題をもう一度見る
・もう一度解き直す
・そもそも見直しをしない

見直しとは“解き直し”です。
自分の書いた回答をテスト終了間際に見つめていても何もわかりません。
一つでも多くの誤答に気づきたいのであれば、問題を解き直す必要があります。

ただし、テストは時間との戦いでもあるので、より効率的な方法を2つ紹介します。

一つ目は一問一問、解き終わったらすぐにもう一度問題を解いた思考プロセスを思い返すことです。
特にこれは数学の問題でのケアレスミスを防ぐことができます。
「本当に自分の回答に間違いはないか」
「計算ミスをしていないか」
問題一問終わるごとに思考プロセスを追い直します。

この方法はかなりの時間を短縮できます。
すべての問題を解いた後にまた解き直すと、対象の問題について、また一から思考プロセスを思い出さなければいけないですが、一問一問やることで、すべての思考プロセスを思い出す必要がないので、時間の短縮化に繋がります。
また、解いて間もないので、思い出すのにもそれほど時間がかかりません。

もう一つの方法は、あとで解き直す問題にマークをつけておくことです。
「一応解いたけど、なんか不安」という問題はもう一度あとで解き直すのがベスト。
一旦マークをつけておいて、次の問題へ取り掛かり、あえて“置いておく時間”を作ります。
そして、戻って、マークをつけた問題を最初から考え直します。

ある時まったく解けなかった問題が、日を改めて考えてみたらすんなり解けたという体験はないですか?おそらく誰しも経験があると思います。
脳内がレフレッシュされて、別の視点で問題を見ると意外とすんなりと解ける現象です。

これを試験中に意図的に組み込んでしまおうという方法がこれ。
リフレッシュされた状態で問題に取り掛かることができるので、新たな気付きが得られて、スムーズに解ける時があります。

まとめ

以上、ケアレスミスは実はミスじゃないかもしれないということから始まり、ケアレスミスと単なる理解不足への対策をまとめてきました。

確かにケアレスミスとして片付けるのはメンタル的にも楽です。
しかし、試験本番では思うように行かなくて焦ることもしばしばあります。
であれば、普段から最悪を想定して、自分の実力を真摯に受け止めて、ミスをミスとして片付けるのではなく、次に絶対間違わないための対策を実行していった方が安心です。

本番に向けて、一つでも不安要素を減らしていきましょう。

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