誰もが効率的な勉強をするための方法

こんにちは、長町の自習室『ながスタ』の押切です。
はじめに、この記事は受験生向きではないので、現在受験生という方は、そっと閉じるか別の記事を読んでみてください。(できれば別の記事へm(__)m)
というのも、効率的な勉強法について書いてるのですが、現時点で10月なので、今から効率的な勉強方法に変更するより、今までの方法を続けた方が無難かと。
焦って色々手をつけるより、辛抱強く継続です!ファイト!

これから、長い受験期間に入るという方や、普段の勉強方法に悩んでいる方が、効率的な勉強をするためのヒントになるよう、勉強方法についてご紹介していきます。

早速ですが、この記事のポイントを。
効率的な勉強をするには、ずばり、“あえて非効率な勉強方法を実践すること”です。

アリの急がば回れに学ぶ勉強方法

なぜ、あえて非効率な勉強をすることが、効率的な勉強方法に繋がるのか。

非効率なほど、伸びしろあり

アリの帰巣の話は知ってますか?

アリは、餌のある場所と自分の巣を結びつけるために、フェロモンを利用します。餌を見つけたアリは、道標フェロモンを出しながら、餌を自分の巣に運びます。
そして、別のアリが、その道標フェロモンを追いながら、餌に向かいます。
そのアリ2号は帰り道にまた道標フェロモンを塗りながら、自分の巣に戻ります。

ありの帰巣について
これが複数のアリによって繰り返されることで、だんだんとフェロモンに濃淡ができます。

アリは自身以外がつけた道標フェロモンも感じ取ることができるので、だんだんとフェロモンが濃い道を通るアリが増えて、全体的に帰り道の距離が短くなっていきます。
これが実際のアリの帰巣の話。(専門家じゃないので細かいところが間違っていたらすいません。。)
初めは非効率な経路をたどるアリもいますが、回を重ねて行くうちにその非効率な経路は通らなくなります。

ありの帰巣についてその2

この話を勉強方法に転換すると、初めは非効率な勉強方法でも、その勉強方法の非効率な点を見極めて直すことで、効率的な勉強方法へと改善されていくわけです。
「いや、でも最初から効率的な勉強方法をすれば良いのでは?」と思う方もいるでしょうが、そうではないのです。
あえて、非効率な勉強方法を試すことで、経験した勉強方法に比較対象が生まれるからです。

初めからこれ以上ない、最効率の勉強方法を実践できることってそう多くないと思います。
であれば、自分の今の勉強方法との比較になる勉強方法を試してみて、そこから良い点悪い点を洗い出して、改善していく過程を辿って行けば、誰でも効率的な勉強方法を見つけることができるわけです。

自分の勉強方法への自信になる

あえて非効率な勉強をすることの、メンタル的なメリットもあります。
自分の勉強方法に確固たる自信を持つことができるようになるという点です。
長い間勉強をしていると、時には自分の思うような成果がでない時もあります。
そんな時、必ず頭に思い浮かんでくるのが「自分の勉強方法は合っているのだろうか」ということ。
点数が上がらない時ほど不安になり、方法論に走ってしまいます。
ですが、あらかじめ、非効率な勉強法を実践しておけば、自分のやっている勉強方法の良い点悪い点を理解できるので、結果と結果の分析もできますよね。
それが、「自分の勉強方法は間違っていないんだ」という安心感や自信に繋がります。

非効率な勉強方法

では、実際に非効率な勉強を実践するために、その方法をいくつか紹介します。

いくつもの参考書に手を出す

参考書をいくつも手を出すのは非常に非効率だと、言われています。
人間は必ず忘れてしまう生き物。
でも、その忘れてしまっているものを思い出そうとする時に、記憶の定着は強くなります。

いくつもの参考書を使用していると、問題一問一問が初めて見た感覚になり、思い出そうとする感覚になりにくいです。
これが、同じ参考書を使用していると、「この問題見たことある!なんだっけ!」というように、なんとなく覚えているけど忘れてしまっていて、思い出せないけど思い出そうとするプロセスが生まれます。
これが記憶の定着を強くします。
結果的に思い出せなくても、うろ覚えになっていたことが強く意識されるので、そのタイミングで覚えようと意識することができます。

一度に広範囲の学習をする

記憶を定着させるには、同じ内容を繰り返し学習することが効果的だと言われています。
一度に広範囲の学習をすることはそれとは正反対なので、非効率です。
インプットは広がりますが、次から次へと新しい内容を頭にインプットすることになるので、最初に学習した内容から順々に忘れていってしまいます。
人間の記憶の仕組み的に短期記憶 → 長期記憶 というサイクルを経て記憶が定着しますが、これが学習範囲が広いと、短期記憶のものが増えるイメージなので、長期記憶に移行するものが少なくなってしまいます。

繰り返し学習の効用

以上、非効率な勉強方法を二つご紹介しました。
実際にやってみると、いかに非効率かが実感できます。

一般的に効率がよいと言われている勉強方法

一般的に効率的だと言われている勉強方法もご紹介します。非効率な勉強方法を実践した後に、試してみてください。

アウトプットを勉強サイクルの中に組み込む

勉強といえばインプットと考えてしまいますが、人間の記憶の定着は思い出す際に行われているので、アウトプットすることが大切です。

  • 話す
  • プレゼンする
  • 議論する
  • 説明する
  • 書き出す
  • メモする
  • 問題を解く
  • 人に教える

などなど。
アウトプット方法については『アウトプット大全』という本がおすすめです。当店にもあるのでぜひ読んでみてください。

同じ問題集を繰り返し解く

先ほどあげた、効率の悪い勉強方法の反対で、一つの問題集を繰り返し解くことが、効率のよい勉強方法だと言われています。
繰り返し解くためには、1回目から問題集に書き込むのではなく、2回目3回目から問題集に書き込むようにします。
私も学生の頃、同じ問題集を4~5回は繰り返し解くようにしていました。

暗記物をやったら仮眠をとる

暗記ものは睡眠と絡めると効果が上がります。
英語の単語帳を眺めたら、10分程度の仮眠をとります。
この仮眠の間に記憶が整理されるからです。

おすすめはご飯の後。
ご飯のあとは眠くなるので、それを逆に利用してしまうと効率的。
ご飯を食べたら、勉強の一発目は暗記物に取り掛かります。
10分くらい単語帳を眺めていると、やがてだんだんと眠くなってくるので、そのまま寝てしまいます。
そして、約10後には起床する。
食後の眠気も覚ませて、単語も脳内で整理できるので絶対やった方がいい勉強方法です。
(←実際、大学受験の時にやってました。)

睡眠と記憶は関係性が深いので、気になる方は睡眠について勉強してみるといいです。
また別の機会で記事にしますね。

まとめ

以上、効率的な勉強をするために、あえて非効率な勉強法を一度実践してみるということを紹介してきました。
何かしらの資格勉強や、受験勉強のような長期にわたる勉強期間では、誰しも必ず一度は迷いが生じてしまうものです。
「今の勉強方法で間違いないのだろうか」「あの人はこんな勉強方法をやって結果を出してる…」
隣の芝生は青く見えるものですが、時間に余裕があるのであれば前向きな気持ちで試してみるのが吉だと思っています。
そのうえで、合えば継続すればいいし、合わなければやめればいいだけです。
ただ、あまりにも試しすぎるのも本質的なところからずれてしまっているので、その時はあえて非効率な勉強方法を試して、それまでに自分がやってきた勉強方法は間違いではなかったんだと再認識するのも一つの手です。

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