塩沼亮潤大阿闍梨の葛藤力

「毎日の積み重ねが大事」という平易な表現がされるくらい、苦行

最近、ほぼ毎日『ながスタ』にいるわけですが(色々と社内事情もあり。)、だんだんいつも来てくれる方々が決まってきたなーという感じです。

そんな方々を見ていて思うのは、「実行力があるなー。」と。

週に4日ほど来て、そのたびに5、6時間勉強していくのってなかなかすごいと思います!

まだまだ足りないって人もいるかもしれないけど。

 

今はプレオープン中で無料だから来てくれるというのもあるかもしれないし、夏休みだから勉強しに来てるということもあるかとは思うけど、ちゃんと目標掲げてチャレンジしていて、素晴らしいですね。

 

毎日やってることはきっと積み重なってると思います。

よく言うのは「何事も毎日の積み重ね」です。

便利な言葉です。

生徒に「毎日の積み重ねが大事だよ」って言えば、煽れますから。

 

よく言われるくらいには、世間一般には浸透している言葉だと思います。

けど、実際毎日積み重ねるのは長い年月が必要だし、文字通り、1日2日でできるものじゃない。

たまにしんどくなるときあります。

今日も勉強しなきゃーって思いますよね。

 

自分の受験期を思い返すと、そうだった気がします。

結構葛藤があった記憶がある。

 

 

でも、腐らず頑張ると、きっといいことあります。

方向性は間違ってないから、そのまま突き進んでいくといいことあります。

1300年に2人の逸材だって、毎日「イヤイヤ期」

一時期すごいはまってた人がいて。

塩沼亮潤大阿闍梨って方なんですが、この方は本当にすごい。

「大峯千日回峰行」という修行があって、1日に48キロの道のり(しかも標高差が1300mあるから山道)を毎日欠かさずに1000日間歩き続けるというもの。

塩沼亮潤大阿闍梨はこの修行を成し遂げた方です。

 

言葉を選ばずに言えば、正気の沙汰ではありません。

実際「正気の沙汰」ではなかったようですが。

 

この修行はとりわけ厳しい修行だと有名らしく、これまで1300年に2人しか成し遂げた人はいないとのこと。

塩沼亮潤大阿闍梨の他に達成した住職は、1984年の柳沢真吾住職という方らしいです。(名前だけで見るとね。)

 

この塩沼亮潤大阿闍梨に、いっときハマりまして。

平日の朝にラジオでありがたいお言葉を放送しているのですが、それを欠かさずに聞いたり、書籍を読んだり。

とにかく言葉が重いんですよね。

なぜなら、とてつもないことを成し遂げているから。こちらは受け入れるしかない。

 

それで、確かラジオだったと思うんですけど、

「毎日毎日来る日も来る日も歩き続けました。朝起きたときに、体調は悪いか、最悪のどちらかでした。それでも、歩き続けなければいけないので、ただひたすら歩き続けました。」

みたいなニュアンスのことを言っていたんですよ。(細かい言葉は覚えてませんが、確かこんなニュアンスのことをおっしゃってた。)

ちょっと思い出したかったので、文献探してたら似たようなことを言っているインタビュー記事があったので、そちらも載せておきます。

「クマに追いかけられたこともありました。崖が崩れ行く手を阻まれたこともありました。血尿も出ますし、心臓を悪くして、意識が遠のいた時もありました。気候がよく、体調も優れた状態の日などほとんどありません。ひとたび行を始めれば、1日たりとも休むことは許されません。常に自害用の脇差と死出紐を持って歩き、仮に行を断念する時には腹を切るか、首をくくるかの覚悟で日々を送るのです」

塩沼亮潤・大阿闍梨「面倒なことの繰り返しで人も企業も成長する」(http://wedge.ismedia.jp/articles/-/16262) から引用

 

↑こんな感じのことをおっしゃってました。

血尿が出るくらいイヤなんですって。

心臓悪くして意識遠のくってどうゆう状態ですか?

 

 

行を始めたら、1日たりとも休むことはできない。

仮に行を断念するときには腹を切るか、首をくくるか。

誰か見ているからここまでの決意でやっているのでしょうか。

いいえ、そんなことはないはずです。

行に入ったら腹を切るか、首をくくるかとは言っていますが、住職をやめればそんなことは避けられるのではないでしょうか。

それでも成し遂げた。

誰が見ている訳でもないのに。

 

自分の中から湧き出る、絶対に成し遂げるという確固たる決意でしかないですよ、もうこれは。

他人に押し付けられるものではなくて、自分で決めたからやり遂げるっていう決意だと思います。

塩沼亮潤大阿闍梨が一人で決意し、ひとりで淡々とこなして達成した。

ただ、それだけのこと。

でも、その決意の深さが尋常じゃない。

めちゃくちゃ深い決意。

もう自分たちでは想像もつかないくらい。

 

でも、その決意って大峯千日回峰行を「やるぞ」って決めたときにはすでに出来上がってた覚悟だとは思えないんですよね。

やってみたこともないのに、そんなにいきなり想像もつかないような覚悟を決められるのかって言ったら不可能じゃないですかね。

 

だから思うに、毎日歩きながら、日に日に決意固めていったんじゃないですかね。

「固めていった」というか「固まっていった」に近いのかな。

「今日歩きたくないわ。もうイヤだ。でも、歩かないと。いや、でももう足の裏もめちゃくちゃ痛いし。2週間続けただけでもすごくない?苦行って言えるよね?」

「いや、でも今日だけ歩いてみようかな。明日には気分変わってるかもしれないし。」

「48キロだけ。」

「48キロか〜。長いな〜。」

「とりあえず、1キロだけ歩こうかな。歩いてみるかあ。」

みたいな葛藤が毎日毎日あったのではないかと。(こんな軽い葛藤じゃないとは思いますが。もっと生き死にを分けるような葛藤のはず。)

それでとりあえず、目の前の一歩ずつ歩いて、1キロ歩いて、48キロ歩いて、それを毎日繰り返して、気づいたら1000日達成してた。

 

こーゆう毎日の葛藤を通して、確固たる決意をしていったんじゃないかと思います。

いや〜、「ほんとすごい」の一言。

 

確実に進んでるし、自己嫌悪も反省すれば糧になってる

大学合格や資格取得のようなゴールを持った勉強もそれと同じなんじゃないかと思います。

 

「今日はやる気がでないから明日にしようか」っていうちいさなことから始まり、グダグダと過ごしてしまったり、自己嫌悪になったり、ちゃんと目標にしてた時間を勉強できて、喜んで明日も頑張ろうって思ったり。

 

いろいろあるけど、やろうとすることで、葛藤が生まれるわけです。

やろうともしなければ葛藤なんて全くないわけで。

その葛藤を通して、すこしずつ成長して、何か成し遂げるくらいの積み重ねができてくる。

 

塩沼亮潤大阿闍梨も1日の行いを見れば、死ぬほど辛いというものではないですよね。ちょっと足の裏がしんどくなったり、筋肉痛になるくらいじゃないですか?それでも、その行いを1000日間も続けているからこそ、死にそうな思いもするし、達成したあとは大きな成果となる。

 

登山初心者がいきなりエベレストに登れるかって言われたらまったくそんなことはないわけで。

最初は高尾山だったり、泉ヶ岳から初めて徐々に慣れさせて、そんでそれから富士山に挑戦してみたり、行ける人はエベレストまで行ってみたり。

そういう本人なりの階段を登っていくのがステップアップを繰り返しているみたいでいい成長線を描けているわけです。

でも、高尾山にすらのぼらなければ、富士山なんて登れないわけですよ。

山を登りきったときの景色

その辺が周りの人からの声がけ次第では高尾山すら登ろうとしなくなってしまうんですよね。

残念なことに。

 

 

今まで全然勉強してない人なら一日1時間でもやると決めることから始めれば、できたにしろ、できないにしろ、何かしら葛藤は生まれるのでまずは前進。

でも次の日は少しでもまた前進する必要あるので、同じ目標でいること。

1時間できたら2時間ではなくて、まずは1時間やることを続けてみる。

歯磨きするレベルになったら、1.5時間の勉強に伸ばしてみる。

それも習慣化してきたら、2時間に伸ばす。

っていうやり方もありなんじゃないかと思います。

 

いきなり10時間やるって言ってできる人はそれでやればいいと思う。

けど、10時間やるって決めてできないなら、まずは少しずつ積み上げ式で考えていってもいいんじゃないですかね。

逆算思考で考えるのは目標まで最短距離で行けるのはもうわかってることだけど、それができない人もいると思いますからね。

すごい無責任なことを言えば、どうしても行きたい大学や高校があって。

でもそこには全然足りなくて。

んで諦めるってよりは、初めから浪人する覚悟で2カ年計画でいいじゃないですか?

自分の今の現状、せいぜい5時間の勉強が精一杯。

でも行きたいあの大学に入るためには、一日12時間やらないといけない。

無理そうだから、別の大学に。

それよりだったら、もう一年伸ばして、2年間で毎日積み重ねていけばいいのでは?とか思います。

戦略的浪人ですかね。

考え方の話ですけど。

 

というようなことをうだうだと考えてました。

特に結論ないけど、

・塩沼亮潤大阿闍梨はすごい

・何がすごいって自分の葛藤との向き合い方が常人には理解できないくらい積み重ねられてる

ってことが伝わればそれでいいです。w

 

 

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